a talk : entame: 2011年1月アーカイブ

entame: 2011年1月アーカイブ

映画「ソーシャル・ネットワーク」を観てきた。
世界最大のSNS「Facebook」誕生の物語。
2011年1月15日(土)より全国ロードショー。


ソーシャル・ネットワーク


昨年、2010年の9月頃でしょうか、僕の大好きなアーティストである
Nine Inch NailsのTrent Reznorが「Trent Reznor And Atticus Ross」と
いう名義で自分のレーベルであるThe Null Corporationから音源を出しました。

その音源は「ソーシャル・ネットワーク」という映画のサントラであるということで、
少しづつ全容が見えてきたと思いきや、Facebookの創始者の物語だということが、
判明したわけです。


で、Facebookはやっていないので、あまりピンときてませんでしたが、
やっぱ、Trent Reznorが音楽で関わっているとなると観ないわけに行きません。
ちなみにこの「ソーシャル・ネットワーク」のサントラは5曲無料でDLできます。


ソーシャル・ネットワーク サウンドトラック


この映画が持つストーリーの目新しさというのは、
それほど斬新なモノでも何でもないです。
内容というのは、端的に言って単純なサクセスストーリ。

ただ、この映画がもつテンポ感であったりカルチャーであったりが、
観る者を案外、魅了して行きます。
僕自身がネットサービスに従事する人間であるから、理解できる部分と
ITエンジニアである部分を差し引いても一定の面白さがあったと思います。


というのは、この映画で描いているサクセスストーリーは、
これまでの映画が描いている素材が違うわけです。
素材が違うというのはどういうことか?

それはエンジニアが主導でエンジニア目線で描かれている所です。
ビジネスサイドや資金供給サイド側のお話ではないということ。


また、この映画に出てくるFacebookやナップスターの創業理由と
いうのも時代を象徴する出来事だと思うのです。


 <彼女にフラれた→見返してやりたい>
 <ネットサービスを作って→女にモテたい>
 <創造主になり大金を手にしたい>


どういうことかというと。
その昔であれば、これらの動機って芸能人とか俳優、
ミュージシャンが持っている動機として知られていたので、
これまでは芸術的な物に携わる人間のサクセスストーリーって、
そういった人を主人公にした映画が多く作られてきたと思います。
モテたいからギターを持ってバンドを始めるとかそういうのね。


それが、モテたいからネットサービスを作るとか、
お金が欲しいからネットサービスを作るとか、
特にエンジニアが主体となって創造してサクセスして行く
ストーリーってのがこれまでは無かったんじゃなないでしょうか?
ひょっとしたら、小説などではあったかもしれませんが、
ここまで焦点を当てた作品が成り立つのも、エンジニアが発案した
サービスが世界を席巻するという、現代だからかもしれません。


丁度、今学校で、「クリエイティブクラス」だとか、
「クリエイティブ・インダストリー」だとかの勉強をした所ですので、
余計に感慨深く映画を観ていました。
ちなみに、「クリエイティブ・クラス」という言葉の概念は共感できます。
興味のある人は以下の書籍を読んでみると良いでしょう。


クリエイティブ・クラスの世紀
クリエイティブ・クラスの世紀


[第11回 「クリエイティブ・クラス」~21世紀の企業に求められる人材像]

「クリエイティブ・クラス」とは何か
今年の4月、日本で「クリエイティブ・クラスの世紀」(参考文献*1)という本が出版されて注目されている(米国で2005年に出版された原書の日本語訳である)。著者で米国ジョージ・メイソン大学公共政策大学院のリチャード・フロリダ教授(専門は地域経済開発論)の主張は、以下のように要約できる。


1.建築家、美術専門家、エンジニア、科学者、芸術家、作家、上級管理職、プランナー、アナリスト、医師、金融・法律の専門家など、高度にクリエイティブな職に就いている人を「クリエイティブ・クラス」と呼ぶことにする。「クリエイティブ・クラス」に属する人の数はめざましく増えており、米国では、労働者全体の約30%に達している。他の先進工業国でも同様の傾向である。


2.「クリエイティブ・クラス」は今後の経済成長を牽引するものであり、国家間、都市間、企業間で世界的に「クリエイティブ・クラス」の獲得競争が展開されている。


3.「クリエイティブ・クラス」の概念はエリート主義ではない。すべての人間はクリエイティブであり、労働者のうちの誰が自分の持っているクリエイティビティを利用して報われているのか、あるいは報われていないのかを明らかにするためにふさわしい概念として「クリエイティブ・クラス」を選んだのだ。私たちの社会は、人間のクリエイティビティを部分的にしか活用できていないし、現時点で「クリエイティブ・クラス」を構成する幸運な30%の労働力のやる気を引き出すことにも成功しているとはいえない。これは今後の大きな課題である。


『クリエイティブ・クラスの世紀』が提唱する内容は以下の四つ。
※参考:キャリアデザイン学入門Ⅱ(文化)荒川氏 講義内容

①人が誰しも持っている能力=創造性(自己実現ができる能力)。 学歴や職種ではなく、「何をやっているか」が重要。 仕事に対する喜びや自負を持つ(内発的な報酬)


②新しいアイデアやコンテンツ、技術やビジネスなどの創造に携わる
(科学者、エンジニア、教育者、アーティスト、エンターティナー、ビジネス、法律、金融、医療、等)。
~従来のホワイトカラー/ブルーカラーに代わる職業分類


③三つのT(才能talent、技術technology、寛容tolerance)
→クリエイティブ経済の発展に繋がる。


④クリエイティブ・クラスの特性:クリエイティブな都市や
ライフスタイルを好む(潜在力を活性化)。移動性が大きい、等。


「ソーシャル・ネットワーク」という映画が成立するのも、
それに登場するFacebookというリアルなツールが存在しているのも、
情報産業の更なる成長と経済活動に従事する者のパラダイムの変化を示唆
しているのかなと思うわけです。


ちょっと感慨深くないですか?

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