氷室京介「武道館 TOUR 2010-11 BORDERLESS」に行ってきた - a talk

氷室京介「武道館 TOUR 2010-11 BORDERLESS」に行ってきた

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氷室京介「武道館 TOUR 2010-11 BORDERLESS」に行ってきた。
2010年12月30日、日本武道館です。

氷室京介 武道館


この日はとても冷え込み、寒い夜になりました。
武道館にくるのは久々です。何度来ても九段下駅からの
混雑っぷりは慣れません。


氷室京介 武道館


360度ビューの北東ということでステージ斜め後ろの席でした。
ステージの中の様子が見えてこれはこれで良い。


正式なツアータイトルは、
KYOSUKE HIMURO TOUR 2010-11 BORDERLESS "50×50 ROCK'N'ROLL SUICIDE"
ってことで50歳になる氷室京介が50本のライブツアーをすると
いう基本コンセプトです。


この日のライブ本編の感想を述べる前にツアータイトルにもなっている
アルバム「“B”ORDERLESS 」について少し語っておく必要があるかもしれない。


氷室京介
2010年9月8日 発売
BORDERLESS
“B”ORDERLESS


この「“B”ORDERLESS」ですが、50歳になる氷室京介という人間のキャリアと
氷室京介という”キャラ”設定した30年以上にもなる音楽キャリアが積み重なって、
まさに新しい氷室京介の音とリズムに仕上がっています。

50歳にしてロックンロールを忠実に回帰して行く姿はコアなファンじゃなくても、
この「“B”ORDERLESS」を聴き込む事で感じることが出来るでしょう。


一曲目の「My Name is "TABOO"」はありきたりですが、
このアルバムのテンポ感を提示する為には必要な曲だなと。


二曲目の「PRACHUTE」は氷室京介っぽくないリズムで始まります、
「パラシュート~が~」って部分がこれまでの氷室京介よりはタメ気味で
歌いますよね。とても計算されたリズムの取り方になっています。


三曲目の「Rock'nRoll Suicide」ってタイトルは40年程前に
デビッド・ボウイがZiggy Stardustというアルバムの中にも使っています。
僕は氷室京介が表現した「Rock'nRoll Suicide」ってこの曲が、
アルバム「“B”ORDERLESS」の基点になる曲だなと思いました。
50歳にしてRock'nRoll Suicideという言葉に到達した音楽キャリアを
リスペクトできる曲なのではないでしょうか。声の出し方や歌い方を
崩しまくっているのも氷室京介としては珍しい作品だと思います。


五曲目の「The Distance After Midnight」がとても好きです。
歌詞の切なさと、曲のアレンジがとてもマッチしていて良いです。
特に歌詞では以下の部分が好きです。歌詞はGLAYのTAKUROですね。


すべてが終わり もう疲れたら
お前の腕に もたれていいか?


氷室京介にこの歌詞を歌わせたTAKUROは素晴らしいと思う。
孤高の存在である氷室京介に”疲れる”とか”もたれていいか?”とか
弱さに繋がるネガティブな要素を歌わせるのは良いですね。


六曲目の「忘れてゆくには美しすぎる…」ですが、名曲ですね。

初めて聴いた時はビジュアル系にありがちな曲だと思ったけど、
かなり計算されている曲だということが分かります。
イントロは前ノリで始まるけれど、Aメロで後ノリになって、
前ノリに変わって、また後ノリになって変化します。
そして、ソロに入る部分では主人公の感情と同化しますね。
教会から光が降り注ぐ様な錯覚にも陥ります。

歌詞はとてもチープなのですが、あえて「Johnny be cool」である必要が
あるのだと思います。若干、Johnny B. Goodeをパロったかと思ったけど、
Johnnyという極々ありふれた名前であることがこの曲を万人の物にすると思う。
万人の経験に投影されると言いましょうか…
フラれ男の精神状態をチープな歌詞で万人の物にして、
曲調とギターの音色でその精神状態の色彩を描いている曲。
まるで物語を見ているかの様な曲なんです。


十一曲目の「BANG THE BEAT」はシングル曲でしたが、
この曲も聴き込む程に味が出てきますね。
アルバム「Memories of Blue」を彷彿させるような音作りだと感じた。
でも、曲調は古くないし、一周回って氷室京介しか表現できない曲なのです。


というわけで、アルバム「“B”ORDERLESS」の曲を中心に
武道館でのライブというわけですが、30本以上やり遂げた途中での
ライブということもあり、バンドの音は纏まっていた。

一曲目から「Rock'n'Roll Suicide」が始まって、会場のテンションも上がる。
今日のお客さんは盛り上がりそうな予感がした。
ノリの良いお客さんがあつまる日のライブというのは、ある意味出会いであり、
その日のライブの良し悪しを演者と共に作り上げる深い要素を持っている。

前半の「STORMY NIGHT」ぐらいまで今日は最高のライブになりそうだな。
良い日にチケット取ったと満足していた所ですね。
氷室京介にしては珍しく長いMCが入りました。


僕はこれが大失敗だったと思います。

内容は尖閣問題についてだったのですが、個人的な意見は人それぞれでしょう。
氷室京介が語る尖閣問題についての意見なんてライブ中に聞きたくないし、
そもそも彼が言うように「ちっぽけなこと」だと言えるでしょうか。
日本武道館の日の丸の下でライブをやるなら、あえて語る必要のないことは
語らない方が良かったと思います。
何故なら、あそこに居る人間の大半が氷室京介と同じ様に人生のキャリアを
積んできた大人の集団だからです。大人の集団ってのはそれぞれのプロですし、
それぞれの確固たる思いで生きています。
あの日、あの時にライブで氷室京介があえて語るまでもない意見を
大の大人達はあの場でどう感じながら聞いたのでしょうか。

正直、あのMC以降から後半までずっと冷めてしまいました。
会場の雰囲気も皆さんそんな感じに見受けられた様に思います。


僕としては「WILD ROMANCE」あたりからは、MCのことは
忘れてしまうぐらいに気持ちとしては盛り上がったので、
終わり良ければ全て良しとしたいです。

また、氷室京介のライブに行きたいと思います。


以下がこの日のセットリストです。
拾ってきました。


01. Rock'n'Roll Suicide
02. Doppelganger
03. BANG THE BEAT
04. PARACHUTE
05. Weekend Shuffle
06. SILENT BLUE
07. ONE
08. STORMY NIGHT
09. MOON
10. MISSING PIECE
11. STRANGER
12. Claudia
13. The Distance After Midnight
14. My Name is "TABOO"
15. 忘れてゆくには美し過ぎる…
16. NO MORE FICTION
17. LOST WEEKEND
18. TASTE OF MONEY
19. WILD AT NIGHT

~ENCORE 1~
20. Sarracenia
21. Say something
22. WILD ROMANCE

~ENCORE 2~
23. IN THE NUDE ~Even not in the mood~
24. SWEET REVOLUTION

コメント(1)

曲のレビューが上手いですね。
尖閣の話はいらないですよね。

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